【活用事例】Salesforce活用により、オーダーメイドの人事評価ツールをスピーディに導入。柔軟なデータ活用と堅牢なアクセス権制御を同時に実現

サービス内容

人事評価の在り方は、「自分たちはどのような存在でありたいか」という自己規定を反映したものであり、既存パッケージを単純に利用して済むものではありません。

あいわ税理士法人様は、コトラのSalesforce導入・活用支援サービスをご利用頂き、独自の評価内容・評価手法を反映した人事評価ツールの構築と導入を約3ヵ月で実現しました。

課題・背景

  • Salesforceを既に導入していたものの、社内の技術者が繁忙のため、有効なカスタマイズが構築できていなかった。
  • これまで人事評価をエクセルシートを用いて行っていたため、人材の経験やスキル、評価情報が一元化されておらず過去と現在や、複数の社員での人事評価の比較が難しかった。

効果・成果

  • データに連続性が生まれ、時系列や社員と上長の評価を並べて比較するなど、シームレスなデータの活用ができるようになった。
  • 過去からの変遷などから、被評価者である社員の思いを汲み取りやすくなり、社員と上長との間で齟齬が発生しにくくなった。

あいわ税理士法人

上場企業のお客様に対しては、決算時のタイトなスケジュール、グループ全体のタックスプランニング、複雑な組織再編のスキームに対応したサービスを、またIPOを目指すお客様に対しては、資本政策の策定や上場審査対応など、通常とは違ったサービスを提供していらっしゃいます。

あいわ税理士法人は人員数65名(2021年4月1日現在)。東証1部をはじめ、マザーズ等の新興市場に上場する企業からIPOを目指す法人のお客様にサービスを提供しておられる税理士法人です。

TAKAHIRO SAITO

齊藤健浩 様

あいわ税理士法人
業務推進部部長、パートナー、税理士

なぜ弊社のサービスを利用されようと思いましたか

もともと、他社のオンプレミス型の業務管理ツールを使っていましたが、弊社のニーズに合わないところもあり、2年前の秋ごろに、顧客情報やPJの収支管理のためにSalesforceを導入しました。しかし、弊社に2人いるエンジニアは、他のツールのヘルプデスク対応もやっていて、Salesforceでのシステム構築にまで十分には手が回っておらず、なかなか進捗が難しい状況でした。その領域に詳しい外部の方にお願いできないのかを探す中で、コトラさんとご縁がありお願いしました。

サービスを利用してみて効果をどう感じていますか

経営者サイドの視点になりますが、非常に短期間で導入してもらい、成果に繋げることもできました。成果としては、人事評価についてはいきなり出たと言ってもいいと思います。

これまではエクセルシートを使って、一人ひとりの人事評価の情報を管理していたため、いちいち別のファイルを探してきたりと情報を取り出すのに時間がかかっていました。また、AとBを並べてどう見えるか比較したいときなど、様々な項目を横断してシームレスに見比べるのが難しい状況でした。

しかしSalesforceで管理するようになってから、情報が取り出しやすくなったほか、評価を分析する際にそれぞれの人材における課題や論点が見つけやすくなりました。

たとえば、過去の自己評価の変遷を眺めることで、本人が力を入れている項目がわかるようになったり、本人の評価と上長側の評価を並べることで上長側の思いとは違う動きが見えるようになったりと、評価側と被評価者側のギャップがキャッチアップできるようになり、本人の思いが汲み取りやすくなりました。

Salesforce自体はどういったところが良いと感じていますか

まず、情報の入力がしやすい点です。特に従来使っていた他社の業務管理ツールと比較して、何をどこに入力すればいいのかが直感的にわかるようになりました。また、データを一元化し、レポート機能で見える化できるのが、これまで使っていたエクセルシートと違う魅力です。

加えて、Salesforceだとアクセス権をきめ細かく制御できるのも重要な点だと思います。人事評価ではセンシティブな情報を取り扱います。誰の評価を誰が見られるようにするかは組織によってまちまちだと思いますが、コトラさんにお願いして、当方の実務に即したアクセス権をすぐに設定もらうことができました。

弊社のサービスを利用されたご感想を教えて下さい

まず感じたのが対応がスピーディーであることです。人事評価については今年7月中旬にコトラさんに「こういうことをやりたい」というご相談をしたのですが、10月上旬には実際にシステムを使用開始することができました。短期間でご対応いただき、すぐに成果に繋がりました。定期的な会議を開き、中に入り込んで一緒になって課題に対する解決手段を考えてくれるのがありがたかったと感じています。密に相談がしやすく、システム化したいことをしっかり突き詰めて実現することができました。導入過程で問題が生じても、非常に早く反応してもらえました。

今後、活用・新設していきたい機能はなんでしょうか

税理⼠業務というのはもともと属人的なやり方が多いことや、案件ごとの個別対応がせまられることなどもあり、業務フローの標準化が難しいと感じています。しかしながら今後、生産性を上げていくためには、まずは標準化することが必須であり、それを実現するためにSalesforceを使いたいと考えています。今は一人ひとりに仕事がついているのを、組織の仕事に載せ替えたいということです。例えば、クライアントとのやり取りはメールで、現状だと人対人ですが、Salesforceだとクラウドに一括で共有されるため、担当者が変わってもこれまでのやり取りがわかるようになります。そういった活用の仕方をしていきたいと思います。

また、税理士業務は近年、高度なスキルが必要な業務にシフトしてきており、優秀な税理士の取り合いになっています。人材確保がどこも大変なので、生産性を上げるために、クライアントをいかに効率良く割り振ってやるのかという「アサイン」の重要性が非常に大きくなっています。色々と情報を充実させ、見える化することで効率的なアサインをSalesforceで実現できないかと考えており、コトラさんと模索しているところです。

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この記事を書いた人

礒村 隆広

礒村 隆広

東京大学法学部卒、メガバンクでの26年間の勤務中、22年にわたり主計業務 (法人税務、米国会計基準決算等)に従事するとともに、ICT利活用による業務改善・効率化を推進。